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> iPhone 3G(のカメラ)ファーストインプレッション
2008/9/20初出
わかっている注意点 最初に注意すること。
レンズチェック レンズ周りのチェック。
露出性能 露出制御のチェック。
ピン位置 ピントの範囲について。
その他 その他気がついた点。
結論 ま、なんというか。
ギャラリー iPhoneで撮った写真のギャラリー。
リンク 関連リンク
今回はiPhone 3Gに搭載されているカメラのチェックです。iPhoneを買ったとたん、周りから「新し物好き」のレッテルを貼られてしまいましたが、理由はそーではありません。もういい歳なんで、老眼が始まっちゃったんですね。今まで使っていたPHSの小さな文字を読むには、目を細めてやらないといけない。ラクラクホンにでも買い替えなくてはと思っていたところにiPhoneの発売であります。こっちの方が大きな文字で読めそうだ、という情けない理由でiPhoneであります。
iPhoneについては、あれができないこれができないといろいろいわれてますが、僕としては電話がかけられればそれでいいんで、ここではカメラについてのみインプレであります。あ、一応このページだけはiPhone対応です。iPhone/iPod Touchで見たときだけ幅480px表示になります。
また、プロバイダの容量の関係で、このページはkiwiサーバにおいていません。残り容量12Mしかないのに、このページは20M近くあるんです。ページは移動させるかもしれないので、直リンクの場合はご注意。
まずは公表されているカメラ諸原から。
・2Mピクセル(1600×1200)
・ジオタグ(Exif情報にGPSの位置情報が書き込まれる)機能
終わりであります。公表されているのはたったこれだけ(アップル - iPhone - 仕様)。データを取り出すにはMacならイメージキャプチャかiPhoto、Windowsならエクスプローラで読み出せます。またはメール添付で自分にメールするという手が使えます。
その他、わかっている注意点を列記します。
メールに添付して送信すると、その写真は800×600ピクセルにリサイズされます。また、Exif情報も削除されます。最初、これを知らずにメールで取り出していたため、初期の写真データはみんな小さくなっちまいましたとさ。やれやれ。
カメラのアイコンを押した瞬間ではなく、離した瞬間にシャッターが下りる。これ、手ぶれの元になる仕様だと思います。主にこれが理由で、基本的には両手で撮影します。左手でしっかり支えて、右手は左手ごとくるむ感じで添える。右手の指でちょんとカメラのアイコンをつつきます。アイコンから指を離した瞬間にシャッターが切れるため、「つつく」のが大事なんですね。
また、支える手とボタンを押す(離す)手が同じだと、無理な体勢となり、手ぶれの確率が高くなります。支える手とつつく手は別にします。「カメラは両手で写す」原則はここでも生きてます。
左手でしっかり持つ。右手でカメラのアイコンをつつく。

注意というわけではないですが、iPhoneはまるでスキャナのように端から端へ撮影するため、手ぶれと併せ技でこんな楽しいことが可能です。
●『iPhone』カメラの欠点を利用して「ゆがんだ写真」を撮る方法
記事から察するに、手ぶれさせてしまったのがこの技発見のきっかけになったようです。
実写してレンズ性能をチェックしていきます。写真をクリックすると元画像が開きます(iPhoneで写した写真のみ)。元画像は名前を変更しただけで手を入れていません。
GX100

まずはiPhoneで撮影し、できるだけ同じ画像になるようにGX100で撮影してみました。Exif情報を見ると、このときのGX100の焦点距離は7.8mmでした。GX100は5.1mmで35mm版換算24mm相当ですから、「5.1:24=7.8:X」となるので、「X=24×7.8÷5.1」で、答えは36.7mm相当となります。
何しろ不正確な測定方法ですから、誤差は大きいと思います。しかもGX100の画像、曲がってるし(^_^;; ご参考まで(そう思うんならやり直せよ。だってさぁ、めんどくさいんだもん。画角が35mmだって50mmだって、要は使いこなしでしょ? じゃ、何のためのチェックだよ。……。)。
う、写り具合から正解は40mmくらいかなぁと思ってます。
歪曲収差はほとんど見られません。気持ち、樽型かなぁというくらい。なかなか優秀です。
画面上方の点光源に注目。周辺部でもほとんど光が流れておらず、コマ収差は低く抑えられています。
太陽をまともに写してみました。ゴーストはなく、フレアにもかなり強いようです。ちなみにこの写真、昼間です。夕方や夜じゃありません。
露出制御はかなりざっくりしたロジックのようです。スポット測光とか中心部重点測光とか、マルチ測光とか、そういうことを期待してはいけません。そんな設定ないんですから。ExifにはISO感度やシャッタースピードなどの情報は記録されません。記録されているのは日付、(可能なら)GPSの位置情報と絞りだけです。絞りはf2.8固定のようです。
ホワイトバランスもオートのみ。色調はしっとりしていてかなり好みです。iPhoneで撮った写真は、iPhoneで見るとまた色味が濃くなり、パソコン上で見る絵とは異なってさらにきれい。iPhoneで撮った写真はiPhoneで見るのが一番いいんです、ホントは。
あっさり白飛びします。この日は曇り日で、階段と天使像の明暗差はそれほどないと思ったんですが、見事に白トビしてつぶれました。なお、このカットはメール添付で取り出したため、サイズが800×600になっちゃってます。
黒い毛のディティールがほとんどありません。おなかの白い毛の部分も白トビしてます。白猫や黒猫は被写体としては適しません。撮るなら三毛など他の色にしましょう。
空が入るとこの通り、空に引っ張られて全体が暗くなります。とにかく明暗差のある被写体に弱いです。空を撮ってはいけない実例は、下のギャラリーでもいくつか確認できます。
夕方なら露出は悪くありません。
街灯からも遠く、相当暗いシチュエーション。撮れないだろうと思ったら撮れちゃった。暗いので当然ノイズが載ってますが、フラッシュなしでも結構がんばります。
ノイズについていうと、昼間の写真でもノイズが載りやすいです。暗い場面では当然ノイズが載りますが、こちらは昼間のことを考えると意外にがんばっている感じ。
固定焦点なので、ピント合わせはありません/できません/させてもらえません/ないのでラクチンです。
ピン位置について、わりと緩い写真だなと思っていたら、こんな記事を見つけました。普通、ピント調節のできない固定焦点カメラは1m〜無限遠にピンがくるものですが、このカメラは30cmから3mにピンがくる、というお話。身の回りを撮るように作られているようです。
僕自身は5mくらいまではいけるんじゃないかと思ってます。
●笑っちゃうほど何もないシンプルカメラ、ピントの合う範囲が独特──「iPhone 3G」
その他気がついた点を書きます。
水に反射した太陽のカットです。直接太陽を写すのと変わらないほどの強烈さでした。太陽に引っ張られて暗い画面になってます。直射日光下では液晶が見づらいです。なので、その場で確認したときも、左下にストラップが写り込んでいる(赤くぼけた線状のもの)のに気がつきませんでした(^_^; と、iPhoneのせいにしておこう。いや実はストラップやら指やら、いろんなものが写り込むんです。
指についていうと、横位置にしたときによく写ります。横にしたとき、反射的に左手でiPhoneの上下をつまんじゃうんですが、このとき、左手の指はレンズ部に大接近。うっかりすると指が写り込みます。また、このように上下をつまむと、親指はボリュームボタンをよく押してしまいます。
危なーい。指がレンズに大接近。上下ではなく、前後につまむのが正解。

マクロ機能も持っていませんから、こんなに接近すると当然ぼけます。背景にピンがきてます。このカットの撮影距離は10cmくらいでしょうか。
GPSデータをExifに書き込むジオタグ機能ですが、iPhone OS 2.02まではバグがあって、西経と東経が逆に書き込まれてました。日本で撮ったのに、大西洋の真ん中で写真を撮ったことになってました。OS 2.1でこのバグは修正され、ちゃんと日本で撮影されたことになってます。
これはGoogleが提供しているPicasaの地図画面。上の写真の位置を示しています。

なお、GPSデータは必ず書き込まれるというわけではありません。GPSの電波を受信できたときだけ書き込まれるようです。周囲を高いビルに囲まれていたり、背の高い木に囲まれていたりすると、GPSの電波を受信できず、位置データも書き込まれません。室内も同様です。たまに「なんで外の写真なのにGPSデータがないんだ」というようなこともあります。
猫だ! ポケットからiPhoneを引っ張りだす。スリープ解除ボタンかホームボタンを押して起動する。さらにロック解除のために解除ボタンをスライドさせる。これでやっと起動したら、次に「カメラ」アイコンをタッチしてカメラ機能を起動する。カメラが起動して撮影可能になるまで3秒くらいかかる。さあ、猫の撮影だ。あれ? 猫、どこ行った?
まー、ポケットから出して…となるとトータルで10秒くらいかかりますので、その間に猫も子供も電車も車もいなくなります。スナップショットには向きません。
最大限速く撮影しようと思ったら、カメラ機能を起動したままスリープさせておき、手に持ったままスタンバイしておく。被写体を見つけたらスリープ解除ボタンを押して素早くロック解除。これなら最短2秒程度で撮影可能となるります。
素早く撮りたかったら、「カメラ機能を起動したままスリープ」しておくのがポイント。
えーと、わざわざ結論なんていうほどのことはないですが、ま、わりと撮れることは撮れます。ただし、白トビとか平気でしたりしますので、写真の人はあんまり真剣に撮らない方がいいでしょう。白トビや暗い青空も気にしないもん、という人はばんばん撮ってください。
身の回りのものをメモ的に撮るには十分だと思います。みんなでわいわい楽しんで撮る、GPS機能で撮影位置を記録するためにメモ代わりに撮る、ブログ用に撮る、なんて使い方ではいいと思います。
僕は方向音痴でよく迷います。自分がどこにいるのか分かんなくなります。なので、後で写真を見てもどこで撮ったかさっぱりわからないものがごろごろあります。まさに写真は一期一会(ヒューヒューかっこいい!)。そんな僕のためにGPS機能はあります。デジカメで撮った後、iPhoneで同じ写真を撮っておけば、後で撮影場所がわかります。わーい、もう一期一会じゃないぞ。
話が横にそれますが、iPhoneに標準で入っているGPS対応のマップはホントに便利。僕のようなさまよい人にはまさに福音であります。ちゃんと目的地にたどり着けるこの喜び。方向音痴でない人には分かんないかもしれません。悔しかったら方向音痴になってください。ありがたみが分かります。
データ的に見ると、2Mピクセルですから印刷するならL版あたりが限界。データが足りませんから、A4に印刷すると全体にぼけぼけの写真に見えるはずです。わざとぼけぼけを楽しむというやり方もありますが、印刷で写真集作成といった目的にはフツーは不向きです。web写真集ならいけそうです。
さて、多分ですね、こうした評価はiPhone好きには「何いってやんでぇ」であります。iPhoneの正しいお作法として、写真自体を楽しむというよりも、写真はコミュニケーションの道具だからであります。
●iPhoneのカメラ機能をトコトン楽しめる画像共有サービス「Big Canvas PhotoShare」
簡単にいうと、撮った写真をサーバにアップして地図上に表示し、それにお互いにコメントがつけられる、というものです。地図表示のないものもありますが。こうした、写真を軸にコミュニケーションをはかるアプリというのは、PhotoShare以外にもExposure、AirMe、Fuzzyshot Photo Blog、などなど無料版だけでも枚挙にいとまがないほどです。
これらのアプリにおいて、カメラは画像情報を得るための道具にすぎず、メインはコミュニケーションにあります。「見た見た、知ってる、ここ」「この近くにいったことあるけど、これは知らんかったよー」「この店、まだあったんだ、懐かしー」といった方が目的で、写真はその手段なんです。
そんなわけで、カメラは写真を撮る道具である、という旧世代なこのページ自体が外道なんでした。
ついでにいうと、これまでメールやwebブラウジングをケータイでやっていた人は、そのままケータイを使うのが吉。ケータイにできてiPhoneにできない部分でストレスがたまりそう。web系をパソコンでやっていた人にとってはiPhoneは便利な道具になります。
以下、外道ついで。指やストラップが写ったものも公開なのだ。皆さんが同じ失敗をしませんように。順不同。
ご覧のように、縦位置の写真が割と多い。iPhoneは縦位置で使うので、自然とそうなっちゃうようだ。ま、もともと僕は縦位置の写真が多い、というのもありますけども。
関連リンクです。
●アップル - iPhone AppleのiPhone 3Gページ。
●iPhone 3G | SoftBank ソフトバンクのiPhone 3Gページ。
●『iPhone』カメラの欠点を利用して「ゆがんだ写真」を撮る方法 ぐにょーんと曲がった写真を撮る方法。
●笑っちゃうほど何もないシンプルカメラ、ピントの合う範囲が独特──「iPhone 3G」 ピン位置について。
●iPhoneのカメラ機能をトコトン楽しめる画像共有サービス「Big Canvas PhotoShare」 PhotoShareというアプリの紹介記事。
●Kelly's Personal Island "興味のタネ": iPhoneのカメラ撮影テク ホワイトバランスの簡易修正テク。
●iPhoneカメラの空間切り取り写真集 - iPod LOVE バグ写真が撮れることがあるらしいです。僕には経験ありません。
●ケンコー/おもしろレンズシリーズ ケータイ/iPhoneに取り付けてマクロ撮影やワイド撮影などができるレンズ。QRコードの撮影にいいかも。
●リンクスインターナショナル/MobiLens MW ケータイ用のマクロ・ワイドコンバージョンレンズ。2つ一緒に持ち運べる点がうれしい。iPhoneの湾曲したレンズ部に装着できるかが問題。
●トダ精光/マグネットマウント ケータイ用のコンバージョンレンズで、マグネット式で簡単に着脱できる。レンズは本格的な作り。
●eyeMobile iPhone用コンバージョンレンズ。紹介記事「iPhoneや携帯電話用の追加レンズ「eyeMobile」」。アダプタがちょっと大げさ。
●iPhone 3G Mobile Phone Telescope 6倍ズームレンズ。紹介記事「【レビュー】 iPhone 3G用6倍望遠レンズ Mobile Phone Telescope | iPhone.Walker」。しかし、これ使う人いるのかな。別にデジカメ持った方が絶対良さそうなんですけど。
●Clarifi スライド式のレンズ付きiPhoneケース。そのうち日本でも発売されるでしょう。これはスライド式ですが、ロータリー型でマクロ、ワイド、望遠が使えるようなやつがあるといいかも。ああ、いかん。そこまでiPhoneで「写真」してはいけないんだった。
●ありがとうiPod/ケースカタログ/iPhone 3G ケース探しはここで決まり。